神様の暇潰し★

転校生

うーん、どこからはなそうか...

え?...大丈夫大丈夫!
忘れた訳じゃないよ!

ただ、どこから話せばいいか、
分からなかっただけ。

ここ?

...ここは、御白城中学校の
2年B組の教室。

うん、最初の最初から話そうか。

───────物語のプロローグから、ね。

御白城中学校は、長閑な田舎にあった。

自由な学風でね?

皆、生き生きしてたよ。

まぁ、それは置いといて。

兎に角、2ーBも比較的自由な輩がいてねぇ。

毎日、どんちゃん騒ぎだったよ。

中学2年生の春、
まぁ、6月頃なんだけど。

梅雨の季節だろ?
その日も、朝からしとしと雨が降っていた。

彼ら...B組の連中は元気だったけど。
元気すぎたかもねぇ。

えっと、そう!

朝のホームルームの時間、
先生が言ったんだ。

「今日は、転校生が我がクラスに来ています」

ってね。

楽しいこと大好き人間の彼らは
そりゃあもう、興奮したわけ。

期待と不安と、色々なモノがない交ぜになり、
張りつめた空気の中で、
教室に入ってきたのは、

白銀の、人形のように美しい、少女だった。

皆、息を止めてしまうほどに。

老若男女問わず、
誰もが息を呑むであろう美しさだ。

あんなに騒いでいた彼らが、
黙ったんだよ?

すごいよね。

その少女の名は、





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