最強の元姫さま!
俺たち…間違ってないよな?
だって美和が嘘つくわけないし。
あんなにボロボロ泣いてたし。
若菜は写真に写ってるのが自分だって認めたし。
なのに
どうして君はこんなに辛そうなの?
どうして周りは君の味方なの?
どうして君は俺たちをここまで動かせるの?
どうして俺たちはまだこんなにも君のことを好きなんだろう。
ガラッ
美和が帰ってきた。
「…辛そうな顔してる。」
「あ…涙が…」
「お…かあさ…お父…さ」
ドクン
「え…若菜って…両親が…?」
「「…わからない。」」
「え?」
「若菜は俺たちの話を聞いてくれて…俺たちを救ってくれたけど…自分の話はしないんだ。」
「まぁ、ひとりっ子なのは確かだけどね。あと洋一郎さんがイトコっていうのも。」