最強の元姫さま!

「へへへ〜…」

さっきまであんなに辛そうだったのに。

今はこんなにも幸せそうに眠ってる。

「ったく、笑わせんなって…。」

「さっきの教室のときも、笑わせようとしたのかな。俺らのこと。」

「教室?」

「あぁ。美和はいなかったけど。教室に若菜と霧崎がいて…いきなりボケやがったんだよ。しかも超古典的な。」

「まぁ、若菜らしいっちゃらしいんだけどな。」

いつも、俺たちが深刻な時にいきなりボケたりして

いつの間にか人を笑顔にするんだ。

「またそれを、こいつは無自覚でやっちまうんだよな…。」

今だって寝てるはずなのに…俺たちがいるってわからないはずなのに…

なんで笑わせられんのかな。君は。

「はぁ。俺、腹減ったから近くのコンビニ行ってくる。」

「私も飲み物買いたいし行こうかな。」

「「俺も。」」

「じゃあ、俺が残っとくよ。陽太俺のいつもの買ってきて。」

「オッケ。じゃあ行ってくるわ。」

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