最強の元姫さま!
月華・環side
「チョコケーキ…うへへ…」
まだ言ってるよ。まったく君は。
「忙しいな。若菜は。」
そっと若菜の頭を撫でる。
俺たちが一緒にいなくなってまだ少ししかたってない。
なのに、なんでかな。
君に触れるのがすっごく久しぶりな気がして。
すっごく懐かしく感じる。
前は毎日一緒にいて触れ合うのが当たり前だったのにね。
「たま…ちゃん」
ドキッ
「…ふふっ」
起きてないのに…寝てるはずなのに…俺の名前を呼んだ若菜。
撫でてるだけで、俺だってわかったのかな。
俺だってわかって、そんな笑顔になってくれるのかな。
本当、君といると心が軽くなる。
みんなと笑ったのだって、久しぶりだ。
君が消えてから、俺たちからは笑顔が消えたから。