最強の元姫さま!

"ありがとう。若菜"

ふふふっ

みんなが笑ってる。

先輩達も。月華のみんなも。美和ちゃんも。

こんなこと、ありえないのに。

え…?

ありえない…?

そうだ!ありえない!

だって私はもう…仲間じゃないんだから。

パリンッ

光の世界が崩れていく。

ガラガラ

また…真っ暗闇になっちゃった。

"ひっく…うわぁ〜ん…"

誰?

誰が泣いてるの?

"おかあさぁ〜ん…おとうさぁ〜ん…"

また、私だ。

"大丈夫だよ。泣かないで。"

"私っ…ひとりいやだぁ〜…月華も…みんなも…また私を…ひとりにする。もうそんなのいやっ"

"大丈夫。今は辛くても、いつか絶対に乗り越えられる。だから私達は生きてるんだ。"

"辛いのはいやっ…助けてようっ…"

"…そうだね。でも立ち上がろうとしなきゃ誰も助けてなんてくれない。だから頑張ろう。"

"よかった…それがあなたの答えね"

え?

"よかった。あなたは大丈夫みたい。さぁ、起きよう。まだやることがたくさんあるから。"

光り輝く扉。

"さぁ、行って"

もう一人の私に促され、その扉を開ける。

< 124 / 299 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop