最強の元姫さま!
"ありがとう。若菜"
ふふふっ
みんなが笑ってる。
先輩達も。月華のみんなも。美和ちゃんも。
こんなこと、ありえないのに。
え…?
ありえない…?
そうだ!ありえない!
だって私はもう…仲間じゃないんだから。
パリンッ
光の世界が崩れていく。
ガラガラ
また…真っ暗闇になっちゃった。
"ひっく…うわぁ〜ん…"
誰?
誰が泣いてるの?
"おかあさぁ〜ん…おとうさぁ〜ん…"
また、私だ。
"大丈夫だよ。泣かないで。"
"私っ…ひとりいやだぁ〜…月華も…みんなも…また私を…ひとりにする。もうそんなのいやっ"
"大丈夫。今は辛くても、いつか絶対に乗り越えられる。だから私達は生きてるんだ。"
"辛いのはいやっ…助けてようっ…"
"…そうだね。でも立ち上がろうとしなきゃ誰も助けてなんてくれない。だから頑張ろう。"
"よかった…それがあなたの答えね"
え?
"よかった。あなたは大丈夫みたい。さぁ、起きよう。まだやることがたくさんあるから。"
光り輝く扉。
"さぁ、行って"
もう一人の私に促され、その扉を開ける。