最強の元姫さま!

桜…もうすぐ全部散っちゃうなぁ。

「若菜。俺ら…話があるんだ。」

「うん。じゃあ、あそこのベンチでいい?」

「…驚かないの?」

「なんとなくね、そんな気はしてたから。」

「そっか…すごいね若菜は。」

「あはは。」

私だけがベンチに座った。

「若菜…俺たちずっとお前を探してたんだ。」

え?

「俺たちは、六花中からこの高校に来たんだ。」

ドクン

「どうして…わかったの?ここにいるって。」

「噂を耳にしたんだ。月華の。」

「姫が裏切ったのに、学校も下っ端もみんなその元姫の味方だ。っていう噂。」

「周りを全部味方にするのなんて、お前しかいないって思ったんだ。」

「そしたら本当にいるからビックリだよ。」

「あ、でも高校をここに決めたのはたまたまだった!これは本当にたまたま!」

「そっか…」

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