最強の元姫さま!

「よーちゃん。」

「若菜。通せよ。俺は…あいつらが許せねぇ。」

「よーちゃん。ダメだよ。通せない。」

「なんでだよ!だってあいつらは!」

「しっかりしなさい!あなたは今、教師なの!月華はあなたの生徒なの!生徒に手をあげたらダメに決まってるでしょう!」

「っ!」

「よーちゃん。私のために怒ってくれてありがとう。私のために我慢させてごめん。言わなくってごめん。守ろうとしてくれてありがとう。」

「若菜っ…」

「大丈夫。あの時みたいにまた乗り越えるから。私には沢山仲間がついてるから。だから、月華を責めないで。私はまだみんなのことが大好きなの。」

「なんでだよ…なんでまた…あの時みたいになるんだよっ…なんで若菜ばっかり…しかも、あいつらが信じないなんてっ…」

悔しそうに涙を流すよーちゃん。

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