最強の元姫さま!

霧崎side

理事長が来ない。

てことは、藤堂が止めたってことだな…。

はぁ…ったく。

「お前ら…しばらくあの人と関わるなよ。今日はなんとか助かったけど。」

藤堂が、全力で守ったから。

もし藤堂がいなかったら、こいつらもあの人もただじゃすまなかった。

こいつらはボコボコにされてただろうし。

あの人は職を失うどころか下手したら刑務所行きだったかもしれない。

「今まで洋一郎さんは…知らなかったのか?学校中知ってると思ってた。」

「あの人以外は全員知ってるさ。でも藤堂があの人には言わないでくれって口止めしてたんだ。」

「どうして?」

「お前らを守るため。」

「「は?」」

「あの人がキレたらどうなるかわかってたんだよ。だからあの人にはバレないようにしてたんだ。」

でも…俺は人があそこまでキレるところを初めて見た。

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