最強の元姫さま!
「俺らは…何も…」
「お前らがなんて言おうとあの人はキレてただろうよ。」
「「え?」」
「だってさ、お前らが藤堂を苦しめたことは事実だろ。そして藤堂を泣かせたことも。」
「だってそれはっ!」
「そこにどんな理由があろうと、あの人は藤堂を泣かせた奴を許さない。自分の地位も何もかも捨てたとしてもあの人は藤堂を守ろうとする。」
「なんでそこまで…」
「あの人は藤堂の家族だ。誰よりも藤堂のことをわかってる人だから藤堂を傷つける奴は許さないんだよ。」
「だから、傷つけられたのは俺らだって。」
「そうか?俺にはどっからどう見ても藤堂に守られてるようにしか見えないけどね。」
だってこの学校のほぼ全員、お前らのことを潰そうとしてるのに
藤堂を泣かせたお前らを潰す機会をうかがっているのに
藤堂がお前らを守ってるから、何も出来ずにいるんだ。
そして今もあの人からお前らを守ってくれているんだ。
それに気づかないなんて
本当にバカな奴らだな。