最強の元姫さま!
「お前が悪い!」
「なんで!私なにもしてないもん!」
「若菜の方がひどい。」
「だから、何が?」
「変なとこ鋭いのになんでこーいうとこ鈍いんだろう。」
「鈍くないもん!」
「とにかく、今のは若菜が悪い。」
「そ、そんなバナナ。」
「うわ。体感気温5度下がった。」
「あ、俺デザートバナナマフィンだったわ。」
「ひとくちくれたり…」
「しょーがないなぁ。お弁当食べ終わってからね。」
「やったぁー!」
バナナマフィン、バナナマフィン!
この時の私はバナナマフィンのことで頭がいっぱいで
転校生が来ることなんてすっかり忘れていた。