最強の元姫さま!
バンッ
「美和ちゃん!」
「…なんだ、若菜かぁ。びっくりした〜。」
まだ敵は来てない。
「美和ちゃん逃げるよ。」
「え?だってみんなが待ってろって…。それに、ここなら安全でしょう?」
「違うの!最初から狙いは美和ちゃんなの!今からくる大勢の人達は美和ちゃんをひとりにして攫うためのおとりなの!」
「へ?」
校庭に次々と人が入ってくる。
「美和ちゃん。私を信じて。」
「若菜…。」
バンッ
「「っ!」」
「みぃ〜つけたぁ〜!」
ケタケタと笑う男の人達が入ってくる。
相手は6人。
「美和ちゃん。綾人達に連絡して。」
「っ!うん!」
「困るなぁ〜。連絡してもらっちゃあ。俺たちの計画バレちまうじゃん。」
バシッ
「美和ちゃんに触らないで。」
「もしもし!綾人?あのね今…」
「チッ、女だからって手加減すると思うなよ。」
「お前もついでに総長の前に連れてってやんよ。」
「こんな美人2人もきたら、総長喜ぶだろうなぁ。」
「ん?ちょっとまって。美和ちゃんは確かに美人だけど、私は美人じゃないよ?」
「「…」」
うん。その反応はもう慣れたよ。みんな酷い!
「若菜、みんなこっちに向かってるって!」
校庭は、海斗達がなんとかしてるみたい。
あれ?なんか光圀くん達も手伝ってる。
「チッ…とにかく!無駄な抵抗はすんなよ?痛い目に遭いたくなきゃな。」
はぁ。
「無理だね!捕まりたくないもん!」
「ど直球に言いすぎ!」
「テメェッ!」
大きな人が拳を振り上げる。
「若菜!」
パシッ