最強の元姫さま!

そして、私は黄色。光や太陽を示す色。どんなときでも絶対に負けることなくみんなを導くから。

6人の中でも、私はそのトップにいた。

といっても、私はそんなつもりはなくてみんなが勝手に言ってただけ。

普段はみんなに普通に接して欲しくて私が6人の中に入っていることは内緒だった。

あとの5人も大切で大好きな仲間だった。

毎日が楽しくて、充実してた。

そんなある日、ひとりの転校生がやってきた。

長草 ヒロト(ナガクサ ヒロト)

イケメンで成績もよく、スポーツも喧嘩もできる。女子の間ではすっごい噂になってた人。

最初は別に気にしてなかった私たち。クラスが違うから私もそこまで関わったことはなかった。

けどある日彼は私たちのもとにやってきて、ひと言。

「ここで一緒に食べていい?」

「「…は?」」

「いやー、教室だとみんなが寄ってくるからご飯食べれなくてさー!そしたら屋上はトップの6人がいつも使ってるから誰も近づけないって言っててそりゃあいい!だったら俺もそこで食べさせてもらおう!と考えついたのさ!」

なぜかドヤ顔で言う彼に私たちは可笑しくなって吹き出した。

「「ぷっ…あはははは!」」

「え?どうしたの?いきなり笑い出して?」

「いや、お前おもしろいな!」

「普通そこは、来ないようにしようって思うだろ!」

「いーねいーね!気に入った!」

「うん!一緒に食おう!」

「いいよな?若菜!」

「うん!もちろんだよ!」

「え?あれ?女の子!?誰かの彼女?ていうかなんでフード?」

とヒロトが私に触れようとした瞬間

ガシッ

みんなの空気が変わった。


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