最強の元姫さま!
「あの時の俺たちみたいにな。」
「てか、この事知らないの幹部のあんたらだけだと思うよ。」
え?
「お前ら…知ってたのか?」
「「…(コクッ)」」
なっ!?
「総長たちが見たっていう証拠、下駄箱のはまず若菜はあんなに朝早く起きれません!」
「「確かに。昔から早起き苦手だな。若菜は。」」
「「えっ!そこ!?」」
…考えてみれば、朝はかなり弱いはず。
「それに、そんな朝早くに美和が学校にいるのもおかしくない?」
「あと、牙王の総長と映ってた写真。明らかに隠し撮りだし。牙王の総長、日比谷は若菜のイトコなんだよ。」
「それに、若菜には自分が敵対してるとこの総長ってこと黙ってたらしい。バレる前までは。つまり、若菜は普通に家族と出掛けてただけなんだ。」
あの時、洋一郎さんと日比谷が似てると思ったのは…そういうことだったのか。
だから洋一郎さんも日比谷と仲が良かったんだ。
「じゃあ、つまり俺たちは…若菜を傷つけて追い出した最低野郎ってことか。」
違和感はどこかで感じていたはずなのに。
それを無視していたんだ。
「なんで…俺たちに若菜のことを言わなかった?」
「若菜に口止めされたから。」