最強の元姫さま!
「今の月華は、若菜がいなくなったことでとても脆くなっている。」
「No.1の座を狙う奴らには今が絶好のチャンスだ。そんな脆い状態のなか、更に真実をしったらお前らは崩壊する。」
「若菜はお前らを守るために、真実を伝えなかったんだ。」
あぁ。俺たちは…本当に…バカだ。
何度も何度も、いろんな人に、ヒントをもらっていたのに。
卒業した先輩達、担任の霧崎、洋一郎さんに日比谷、いろんな人から若菜のことについて言われてたのに。
それを全部無視して、自分たちが正しいと思い込んでいた。
いや、違うな。
そう思うようにしてたんだ。
俺たちは自分達の過ちを認めたくなかったんだ。
「月華。若菜のもとへ行ってやれ。」
「若菜は今、お前らの敵と1人で戦いに行ってるんだ。」
「もうあいつを独りにしないでやってくれ。」
「俺たちじゃ、ダメなんだ。お前らじゃないと意味がないんだ。」
「あいつは無茶ばっかして、みんなを守ろうとするんだよ。1人でなんでも背負い込むんだよ。」
「そんなあいつが今、何よりも求めてるのは"仲間"なんだ。」
「なぁ…俺たち…まだ間に合うかな?」
「「綾人…。」」
「「大丈夫。だって若菜だから。」」