最強の元姫さま!

「だって若菜!お前っ…あいつらのせいで泣いてるんだろ!」

「あいつらがお前を泣かせたんだろ!」

「殴らねぇと気がすまねぇ!」

「あいつら散々若菜に助けてもらっときながら!」

「許せねぇ!」

先輩達っ…!

「ありがとうございます。でも、お願いします。やめて下さい。お願い。みんなを傷つけないでっ…!」

「「でもっ!」」

「月華のみんなもっ…傷ついた顔…してた!私が裏切ったって思って。だからもうこれ以上誰も傷つけたくないっ!」

「「若菜。」」

「ごめんなさいっ…ごめんなさいっ…私のためなのにっ…」

優しい優しい先輩達。

わがまま言ってごめんなさいっ。

「じゃあ、行かないから。全部話してくれるか?」

「っ!…はいっ!」

それから、起きたこと全てを話した。

「全ての元凶はあの女なんだな。」

「けど、あいつらだって悪い。若菜を信じないなんてっ!」

「イトコが月華の敵だったなんてな。」

「でも、話を聞かないなんて…ありえねぇだろ。」

「若菜。辛いよな。苦しいよな。無理して笑わなくていいんだ。」

ぽろぽろっ


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