最強の元姫さま!

「さ、ご飯食べよ!」

「「おぅ!」」

私たちがご飯を食べ始めた時にはもう月華と美和ちゃんはどこかへ消えていた。

まぁ、大体みんなが溜まってる場所はわかるけど。

「若菜。さっきの本当に大丈夫だったか?」

「胸ぐら掴まれてたけど。」

「ん?あぁ。大丈夫だよ。りーちゃん全然本気じゃなかったし。」

「「え?」」

「多分、私にズバズバ言われて勢いで掴んじゃった感じだよ。力はそんな強くなかったから。まぁ、私はりーちゃんの腕強く掴んじゃったけどね。」

「てか、あの状況でよく言い返したな。お前。」

「だって間違ってるのはあっちだもん。仲間を簡単に捨てるようなこと絶対に許さない。もう、私みたいな思い…誰にもしてほしくない。」

「若菜…。俺たちはお前にも悲しい思いしてほしくなかったんだけどな。」

「のぶくん…。ありがとう。でも、悲しい思いをしてるのは綾人達もなんだよね。みんな悲しそうな顔をしてた。私がみんなをあんな顔にしちゃったんだ。」

「若菜は悪くない。大体、話も聞かない総長達が悪いんだ。あの女の方を信じるから。」

「まぁ写真は片方本物だったけどね。」

「俺たちにとっては敵でも、若菜にとってはイトコっていう家族だろ?家族と一緒にいて悪いわけない。」

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