貴方は友達?
弐
「でさ、私が待ってた理由なんだけど。」
玲はこちらを向き、少し声を潜めて呟いた。
「あの四人にいじめられてた、とか、ない?」
「え!?」
いきなり突拍子もないこと言い出すから目を見開いてしまった。
「う、うーん…少し度を越したイタズラはあったりしたけど、それは私だけじゃなくて皆にもやってたし……いじめられてたとかはない、と思いたいけど。」
「そっか。」
ふーん、と玲は頭の中の一項目に斜線をひいたようだった。
「なんでいきなりそんな動画送られてくるのかなー?私がみる限りでも瀧達は仲良しに見えたけど」
「仲良し、か……」
戻れるのかな、とか頭のなかには嫌な想像しか浮かばなくて、話し合わないままじゃ不安だけ募っていく。
「やっぱ皆と話そうかな。ちゃんと。」
私が呟くと、すぐに
「やめときなよ」
玲が冷たい声で切り捨てた。
少し驚いた私が玲の方を向くと
「今は、やめときなよ。皆の心が落ち着いてからの方がいいんじゃない?」
こちらに微笑んだその顔は嫌味なんかない、ただ冷静に考えた上でのひとつの意見だ、とひしひしと伝わってきた。
「……そっか、そうだよね。冷静に落ち着いて行こう」
「それが一番だと思うよ。」
玲は優しい声でそう言って、話題の違う話を始めた。
玲は話すのがとても上手で、面白い話をより面白く伝えてくれる。
玲の話に笑っていたら、暗い気持ちはいつのまにか消えていた。
玲はこちらを向き、少し声を潜めて呟いた。
「あの四人にいじめられてた、とか、ない?」
「え!?」
いきなり突拍子もないこと言い出すから目を見開いてしまった。
「う、うーん…少し度を越したイタズラはあったりしたけど、それは私だけじゃなくて皆にもやってたし……いじめられてたとかはない、と思いたいけど。」
「そっか。」
ふーん、と玲は頭の中の一項目に斜線をひいたようだった。
「なんでいきなりそんな動画送られてくるのかなー?私がみる限りでも瀧達は仲良しに見えたけど」
「仲良し、か……」
戻れるのかな、とか頭のなかには嫌な想像しか浮かばなくて、話し合わないままじゃ不安だけ募っていく。
「やっぱ皆と話そうかな。ちゃんと。」
私が呟くと、すぐに
「やめときなよ」
玲が冷たい声で切り捨てた。
少し驚いた私が玲の方を向くと
「今は、やめときなよ。皆の心が落ち着いてからの方がいいんじゃない?」
こちらに微笑んだその顔は嫌味なんかない、ただ冷静に考えた上でのひとつの意見だ、とひしひしと伝わってきた。
「……そっか、そうだよね。冷静に落ち着いて行こう」
「それが一番だと思うよ。」
玲は優しい声でそう言って、話題の違う話を始めた。
玲は話すのがとても上手で、面白い話をより面白く伝えてくれる。
玲の話に笑っていたら、暗い気持ちはいつのまにか消えていた。