君だからショートケーキ【バレンタイン短編】


「笑顔で近づいてくるから変な人かと思った。」



「バーカ、心配しなくてもお前なんてナンパされねーよ。」



そいつはそう言って笑った。



笑った顔もなぜかかっこよくてむかつく。



「悪かったわね、ナンパされるほどかわいくなくて!はい、これ!!」



私は勢いよく持っていた紙袋をそいつに押し付けた。



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