運命の恋、なんて。
「ノンちゃん!」



最初に声を出したのは、一番前を歩く茶髪の男の子だった。



「黒田先輩!」



ノンちゃんが、満面の笑みで近づいていく。



一番前の人が、バイト先の先輩なんだね。



うん、確かにイケメン。



「さ、行こーか。隣のビルのカラオケ予約してるから」



「さすが先輩、段取りいいですね!!」



「いやいや、かわいい子連れて遊ぶし当然です」



にこやかに話す黒田先輩とノンちゃん、いい雰囲気。



ふたりは、両思いじゃないの?



< 11 / 827 >

この作品をシェア

pagetop