運命の恋、なんて。
ノンちゃんと黒田先輩が自然とペアになり、そのまま移動。



他の男の子たちに、ノンちゃんの中学のときの友達が話しかける。




そしてあたしは。



そんなみんなを後ろから眺めるだけで、ドキドキしていた。



苦手な合コンだけど、今回はノンちゃんと先輩をくっつけるためのものだからね。



そのために、あたしも頑張っちゃおう。



「きゃあっ」



声と共に、ぬちゃっとした感覚を靴裏に感じる。



う、わぁ…。



見事、ガム踏んじゃいました。



みんながあたしを振り返る。



「どしたの!?」



「ううん…なんでもない」



ハイスペックな青高メンツを前に、ガム踏んだとかダサくて言えない。



ノンちゃんの株も下がるし、ここは気付かれないようにしなくちゃ。



< 12 / 827 >

この作品をシェア

pagetop