運命の恋、なんて。
思わず、見入ってしまう。



「イケメンですね…」



つい、口にしてしまった。



あ、あたしってばなんてことを!!



「はい?」



当然、男の子は首を傾げながら、苦笑してる。



イケメンなんて言われ慣れてるだろうし。



つまづいたかもって、心配をしてくれたのに、なんて不届きなヤツだって思われた!?



そう思ったけど、男の子は嫌な顔ひとつせずポケットから小銭を取り出した。



「ちょっと、ゲームして行こっか」



「え?」



今度は、あたしが首を傾げる番。



カラオケに行くんじゃないの?



なぜにゲーム?



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