運命の恋、なんて。
「こんなの、捨てるヤツが悪いよな。胡桃ちゃんはなにも悪くない」



そう言って靴の裏についたガムを、ティッシュで取ってくれた。



「あ…ありがとうございますっ!っていうか、今、胡桃って言いました!?」



今日会ったばかりなのに、突然名前で呼ばれてパニック。



そしたらピアスくんが顔を上げ、目を丸くする。



「あれ、違った?さっき友達がそう呼んでたから…」



その通りです!



覚えてもらえて、感激。



「胡桃です…って、あっ!すみません、イケメンにこんなことさせて」



そう言ったら、ふきだされた。




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