運命の恋、なんて。
「それは、言わない…嬉しかったから…」



「…………」



あ、なぜに沈黙?



こういうこと、ストレートに言っちゃダメなのかも。



「ごっ、ごめん。引いたよね、こーいうの慣れてなくて、あの…」



「あー、やばい。今すぐ会いたい」



ドッキーン。



もう、心臓がいくつあっても足りません。



八雲くんは、朝からあたしをどうしたいのか。



帰り会えるってわかってても、あたしも今すぐ会いたいよ。



「ほっ、本題に入ります…」



「うわー、先生みたいだな。ヤなこと思い出す~」



「ごめんってば」



「ウソだよ、そんなすぐ謝んな」



「うん、ごめん…あっ、そ、そうだね。とにかく!電話したのは、八雲くんに確認したいことがあって」



< 172 / 827 >

この作品をシェア

pagetop