運命の恋、なんて。
「そ、そうだ。早く戻らなきゃ。部屋番号は…」



ノンちゃんが心配しちゃう。



スマホを手にすると、ピアスくんがあたしの手を取った。



「ゲームしていこ」



え!?



「や、でも…」



あたしが行かないと、合コン始められないしノンちゃんに迷惑がかかる。



そう思ったんだけど。



「カラオケ、マジでヤなんだって。俺、いっつも最初に歌わされるー」



いつも。



それは、毎度の合コンでってことなのかな。



ううん、ノンちゃんの好きな先輩だし、そんな毎回合コンしてるなんて思いたくない。



< 20 / 827 >

この作品をシェア

pagetop