運命の恋、なんて。
俺のこと信じられない?
「あ、そうだ。昨日とってもらったぬいぐるみ取ってきていい?」




歩き始めたところで、忘れ物に気づいた。




ロッカーに入れたままなんだよね。




「おっけ。ここで待ってる」




自転車を八雲くんに預け、ひとり駅の方へ戻る。




これ全部自転車のカゴに突っ込むとしても、かなり目立つ。




隣のビルのゲーセンで袋をもらってこよう。




少し待たせるけど、大丈夫だよね?




カウンターで袋をもらって、ぬいぐるみをその中に入れた。




クスッ、カウンターの人驚いてたよね。




あたしひとりで今とったと思ったかな。




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