運命の恋、なんて。
「おっ、やっと来た。早く来ねーから、変なのに捕まったじゃん」




あたしを見つけた八雲くんが、片手をあげる。




「えー、誰?それに変なのって失礼な!」




女の子は、八雲くんの頭を軽く叩いてる。




あれっ、もしかして知り合いなのかな。




八雲くんも、怒るでもなく笑いながらその手を振り払ってるだけ。




「紹介するな~、俺のカノジョ」




「ええっ!!!やくもん、カノジョいたの!?いつから!!早く言ってよ」




やくもん?




なんだか、八雲くんのスマートなイメージと違い過ぎるニックネームに思わず笑いそうになった。




それにしてもこのふたり、ホントに知り合いみたいだ。



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