運命の恋、なんて。
「俺が?まさか。新しい友達もたくさんできたし、毎日超たのしー」



「あっそ。心配して損した。最近電話に出ないからさー、まだ落ち込んでんのかと…って、あっ!彼女の前でごめん」



「早く気づけ。繊細なんだよ、その子」



あたしが、繊細?



そうなのかな…。



とりあえず、どうすればいいのかわからなかったから少しホッとした。



「コイツ、俺の中学のときの友達でマミ。んでこっちが胡桃ちゃん」



八雲くんに紹介され、ぺこりと頭を下げた。



「初めまして」



「こちらこそ初めまして!胡桃ちゃんかー、やくもんと同じ学校なの?」



やくもん、あっ、八雲くんのことだよね。



「はっ、はい。え、あっ違います…」



あたし!



動揺しすぎて、返答がめちゃくちゃだ。



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