運命の恋、なんて。
マミちゃんも、固まってる。



「お前、早口過ぎ。胡桃ちゃんはお嬢様なんだよ、お前のペースについていけねぇから」



お嬢様って!



慌てて、自らフォロー。



「全然そんなんじゃないの。あたし、トロくて…それに、緊張しちゃってうまく話せなくて」



「ひゃ~、かわいい~!まゆもんと正反対だね。ふーん、へーぇ、やくもんいい趣味してる」



これは、どういう意味?



暗に貶されてる?



「繊細だっつってんじゃん、感じ悪い言い方すんなよ」



「そーいう意味じゃないよ。女の子らしいよね、うん、いいと思う。

まゆもんはさー、ひとりで生きて行ける的な。やくもん、かわいそ過ぎてみんな心配してたの」



「だーから、うっせーっつってんじゃん。すげぇ、カッコ悪い」



いつも余裕な八雲くんが、なんだかバツの悪そうな顔をしている。



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