運命の恋、なんて。
「別に…カッコ悪いって思わないよ。彼女とは、うまくいかなかったかもだけど。

環境が変われば色々あるし、それは仕方のないことだよね」



「まーな」



八雲くんは、あたしを見て軽く頷く。



「それにね、彼女と、別れたからこそ出会えたわけで。

あたし…八雲くんと出会えたのは運命だって、そう思ってるの」



こんなこと言って、引かれるかも。



だけど、今言ってしまいたかった。



あたしの言葉を聞いて、マミちゃんが目を見開く。



「きゃー、マジぃ?こっちが恥ずかしい。だけど、思ったよりしっかりしてる子だね。やくもんを、よろしくね」



「はいっ」




< 209 / 827 >

この作品をシェア

pagetop