運命の恋、なんて。
ガム取ってもらったお礼ってことで。



自分に言い聞かせつつ、心の中でノンちゃんに謝る。



すぐに行くから、少しだけ遅れて行きます。



ごめんね!



「何色好きー?」



「青…かな」



「よっしゃ」



…え?



気づけば、青い台に顔を近づけてる。



狙う商品は、人気キャラクターの大きなぬいぐるみ。



…まさか、取れないよね?



だけど、ピアスくんはすごく真剣な表情をしている。



その横顔を見つめていると、ドキドキと胸が高鳴ってきた。



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