運命の恋、なんて。
「胡桃~、今日予定ある?なかったら、クラスの子らとカラオケ行かない?」




放課後になって、ノンちゃんがあたしの席へカバンを持って寄ってくる。




予定…は、八雲くんとあるんだよね。




「予定入ってるんだ~、ごめんね」




「そうか~、胡桃が来たら楽しいのにな」




そう言ってもらえると、嬉しいけど。




「八雲くんが、学校まで来てくれるって」




「それなら仕方ないね~。また明日~」




クラスの友達数人と、ノンちゃんは教室を出て行った。




行きたかったけど、八雲くんとの約束が先だもんね。




それに…早く会いたいな。




楽しみ過ぎる!




何度もスマホを確認するけど、八雲くんからの連絡はナシ。




あれ…おかしいな。




もしかして、受信できてないだけ?





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