運命の恋、なんて。
「黒田先輩、ベタだな」



八雲くんはそう言うけど、あたしはテンションあがりっぱなし。



だって、水族館!



これってデートの定番だよね!?



「うわ~、学校帰りに来れるなんて!あたしのここのペンギン行進が大好きなんです~」



ノンちゃんも、かなり上機嫌。



それに、好きな人と来れるならどこだって嬉しいよ。



「ここ、トワイライトショーをやってるんだ」



黒田先輩が、ノンちゃんに説明してる。



パンフレットを見ると、トワイライトショーは夕闇の中で行なわれる幻想的なショー。



カップルたちに相応しいイベントだよね。



水族館の中に入ると、まず目の前に大きな水槽があった。



「わ~、綺麗!」



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