運命の恋、なんて。
「とにかく、帰るね…ノンちゃんから、話があるって連絡がきてるの」




「わかった。やっと学祭も終わったし、しばらくはいつでも会えるから。また連絡するな」




「うん。楽しみにしてるね」




玄関を出るとき、一緒に出ようとするから慌てて断った。




「ここでいいよ。またね」




「いいって、途中まで送る」




「いいの。電話しながら帰るかもだから」




「わかった。気を付けて」




「うん…」




鍵を開けドアを開ける前に振り向くと、八雲くんが切なそうにあたしを見ている。




そして…どちらともなく、抱き合った。




次に会えるのは…いつなのかな。




今日ここに来た瞬間より今の方がもっと、八雲くんのことが愛しい。




どうしよう…どんどん好きになる…。




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