運命の恋、なんて。
「そーなんだ」



「そ。付き合ったことないなら、どこ行っても新鮮だろ?」



うん。



それに八雲くんとなら、どこに行っても楽しそうだけどね。



「次、どこ行こっか」



次…。



海水浴は早いから、テーマパークデートとか?



それとも、ショッピング?



クリスマスならイルミネーション見たり、ロマンチックな場所に行くのもアリだよね~。



きゃっ、考えただけでドキドキしてきた!



「よし、あっち行こう」



…へ?



八雲くんが、右の方向を指し歩き始める。



あー…今の話だったんだ。



あたしってば、勘違い。



ひとりテンション上げて、恥ずかしいったらない。



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