運命の恋、なんて。
「ありがとうございます。もっと勉強頑張りますね!」




「うん、それじゃ」




塾講師は、また他の女の子につかまっていた。




人気あるんだよねー、あの講師。




そうだ。




八雲くんが迎えに来てるんだった。




メッセージを送ろうとして、気づいた。




“出遅れた~、30分には着けないかも。着いたら連絡する”




そうなんだ。




「胡桃~!模試の結果どうだった?」




学校は違うんだけど、塾で同じクラスの友だち数人があたしを呼ぶ。




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