運命の恋、なんて。
あいたた…。



水槽で肩を打ったけど、めげない。



スマホを構え、カピバラさんをおさめようとするも。



次々前に出てくる女の子たちの頭で、うまく撮れない。



「貸して」



あ。



スマホを奪われたと思ったら、八雲くんがあたしにカメラを向ける。



すかさず、笑顔。



カシャ。



背が高いから、余裕で女の子の頭を飛び越え撮影してくれた。



「わあっ、ありがとう。かわいい!」



返してもらったスマホには、カピバラさんとあたしがバッチリ写っていた。



写真を眺めていると、八雲くんが苦笑してる。



「そんなかわいいか?わっかんね~」



「かわいいよ!」



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