運命の恋、なんて。
やっぱり、なにもないんだ。



ただの女友達…。



そういえば、学祭でヤスくんと一緒に過ごしたよね。



あんな感じなのかな…。



性格は違うけど、同じ時間を共有するのが楽しくて、一緒にいると心地いい。



だからって、お互い意識をすることもなく、恋愛に発展するとも思えない。



きっと、八雲くんの周りにはそういう人がたくさんいるのかもしれない。



きっと、元カノ含めみんなそんな風なのかな。



「ありがとう…やっぱり、ちょっと気にしてたから」



全然、ちょっとなんかじゃない。



それでも、八雲くんがあたしに歩み寄ろうとしてくれたから…あんまり心配させてもダメだしそういう言い方にかえた。



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