運命の恋、なんて。
「どした?」



「うん、あたしは色んなことに振り回されないよう、もっと自分ってものを持てるようになりたい」



「そか、それもいーかも」



いつもそうだけど、あたし…人に合わせ過ぎるところがある。



だから、八雲くんみたく自分をもって…もっと、視野を広めていきたいな。



八雲くんが他の女の子と遊ぶことにびくびくしてないで、逆にヤキモチを焼かせちゃうような女の子になりたいよね。



「頑張ったら、またここに来て…次の抱負を語ろうな」



「うん」



「今度またアイツらと集まるとき、胡桃ちゃんも一緒に連れてく」



八雲くんの大切なメンバーに、あたしも入れてもらえるんだ。



それって、すごい。



「ありがとう」



今日の誓いだけで、少し変われた気がする。



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