運命の恋、なんて。
八雲くんは、いつも自分で決めてきたから…しっかりしてるんだろうな。



自分を持っていて、人の意見に左右されない。



相手の気持ちを変えてしまうほどの、貫禄というか。



その日は家まで送ってもらい、幸せな気持ちで寝付くことができた。



朝起きると、久々にスッキリとした目覚め。



今日も一日、頑張るぞ~!



わっ、今日って塾の日だ。



面倒くさいけど、そうも言ってられない。



なりたいものが決まったとき、それに学力が追い付いてないといけないからね。



自分が今できることを頑張る。



あたしの目標は、まずそれかも。



「行ってきまーす」



学校に行く支度をすませ、靴を履いているとお母さんがやってきた。



「そろそろ髪切ったら?ボサボサじゃない」



「そうかな…」



突然その話?



もう出かけたいんだけどな。



いつも話題が唐突で、戸惑う。



そしてあまり良いことを言われない。



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