運命の恋、なんて。
「あ~っ、疲れた!!早くビールが飲みたいっ」



「ちょっと~、はしたない。みんな見てますけど」



久しぶりにノンちゃんと仕事帰りに約束して、居酒屋で飲むことに。



「いいの。喉乾いた~」



周りの視線なんてお構い無しに、店員さんが持ってきたジョッキのビールを喉に流し込む。



「プハーッ、この1杯のために生きてる気がする」



「…大げさ。それにしても、胡桃…変わったよね。どっちかというと、それあたしのキャラですけど?」



逆にノンちゃんは以前より落ちつき、服装も妖艶ですっかりお姉様オーラを醸し出している。



「ハーッ。なんかいいストレス発散方法ないかな」



「どっ、どうしたの。いきなりそんな…大丈夫?仕事キツイんじゃないのー?」



「それは大丈夫。仕事として取り組んでるから」



「そんなこと言って。他人の悩み事ばっか聞いてるわけでしょ?辛くならない~?実はさ、あたしも最近職場の悩みがあって~」



「え。お金取るよ?」



「ウソッ!!胡桃っ、あんたいつからそんな子に」



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