運命の恋、なんて。
「碓井くんさ~、結婚するんだって」



「ええっ!そうなんだ?」



で、それをわざわざノンちゃんに報告してくる?



「授かり婚だよ。めでたいね~」



「へー、そうなんだ。そんなことでもないと、結婚しなそう」



「だよねー、あたしもそう思う」



「で、何?祝儀の催促?」



「キャハハ、違うよ~。結婚前に、一度会いたいって」



ノンちゃんは嬉しそうに顔をほころばせている。



「うわ、それやばいわ~」



「だよねー、やっぱ会わない方がいっかぁ。碓井くん、社会人になってもっとカッコよくなってるかもって想像しちゃって…」



「だめだめ!エロいから、男性ホルモン多いよ。多分もうハゲかかってる」



「キャハハッ!胡桃、やめてぇ~、碓井くんのイメージがぁ」



やめてとか言いながら、ノンちゃんウケっぱなし。



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