運命の恋、なんて。
並んでいると、相乗りをしている人たちがちらほら。




知り合いじゃなさそう…だよね。




ぎこちない感じで、話しかけている。




へ~。




方向が同じなら、料金も浮くし早くタクシーに乗れるってこと?




そうなんだ…。




いつの間にか後ろもかなり長蛇の列になっている。




他の人のためにも…、そうした方がいいのかな。




目の前にはおじさん、そして後ろは…。




うわ。




ばっちり、目が合った。




濃紺のスーツを着た、男の人。




イケメンオーラ全開で、思わず目を背けたくなる。




いや、こっちに声かけるのは…逆ナンぽくて嫌だ。




おじさんに声をかけよう。




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