運命の恋、なんて。
その後は、“気をつけて”っていうメッセージで解放された。




超心配性だから、下手に心配させるようなことを言っちゃダメだよね。




何度もそう思うんだけど、つい本当のことを言ってしまう。




それにしても…異色のメンバーで相乗りだよね。




あたしたちの番になり、助手席におじさん、後部座席にスーツの男の人とあたしが座ることになった。




違和感ありあり…。




この無言の空間が、なんとなく辛い。




こんなことなら、時間よりもタクシー代よりも…プライベートな空間を優先した方がよかったのかも。




今さら後悔しても遅いし、そこはもう割り切ることにした。




浮いたお金で、何杯ビールが飲める?




そうだね…そう思おう。



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