運命の恋、なんて。
「なんとなく…半信半疑だったけど、色々確信したから。タクシーん中で、ノンちゃんっつってたし…」




「えっ、そうだっけ!?」




「そ。あと、表札も…。まさか、また会えると思ってなかった」




「あたしもだよ…」




八雲くんと関りのある人と直接接点を持ったのは、久しぶり。




その後のことも聞きたくないし、特に興味もない。




「友達んちが、この近くでさ。今日も、飲もうぜーって言われて…向かってたとこ。そいつんち、ここから歩いてすぐなんだ」




「そうなんだ…」




「乗り場で並んでるとき、似てるな…って思ってた」




「よくあたしだってわかったよね?ヤスくんは…変わり過ぎてて、わかんなかったよ」




今、やっと…目元に面影があるかな?ってぐらい。




髪型とスーツで、別人に変身してしまった。




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