運命の恋、なんて。
「友達んち行くときも、いつもふと考えては、探してた。青葉台に住んでたよな…って覚えてて。いるわけないよなって思いながら、今日だって…」




「えっ、あたしを!?」




意味わかんない。




「今日、おっさんと話してるときの声が似てるな…って。久しぶりに、ゾクゾクした」




「あたしの声!?えっ、ウソでしょ」




「ウソじゃねーよ。顔だって、そんな変わってねーし…うん…メイク薄すぎじゃね?」




…そうだった、ヤスくんって口が悪いの。




前もそうだったよね。




言ってはいけないことを、ズケズケと。




「放っといて。顔立ちが整ってるから、ナチュラルメイクでいいんですー」




「だな。俺もそう思う」




はいっ!?




貶したかと思えば、飴なの!?




やりおるな、成長したヤスくん…。




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