運命の恋、なんて。
「冗談なんだけど。まともに返されると恥ずかしいよ…」




「俺も冗談だけどな?真に受けるとこ、全然変わってねーな」




うわっ…。




あたし、恥ずかしいやつだ。




ヤスくん、お腹抱えて笑ってるし。




「ひどっ…ちょっと本気にしたよ?最近誉められることとかないし」




「ふーん。そういうこと、言ってくれるやつ周りにいねーんだ?」




「いないよ…。その前に、寄せ付けない。男の人って…なんか、やっぱ怖いから…」




そこで沈黙。




あっ…しまった。




「なんだろうね。恋愛不器用っていうか…」




「ふーん。まさか、まだ八雲のこと…好きだとか?」




「ええっ、それはない!だけど、引きずってるのかな…あれから、全然恋愛できないよ…」




「驚いた…超引きずってんじゃん」





< 781 / 827 >

この作品をシェア

pagetop