運命の恋、なんて。
本当にそれでいいの?
八雲くんと別れた後、未練のようにたまに見る夢がある。



クリスマスに、八雲くんと学校で話している夢。



今まで泣かせてごめんって、八雲くんは言うんだ。



もう泣かせないって…。



けど、目覚めて現実に気づく。



ふたりで過ごす時間も、そんなクリスマスももうやってこないってことを…。



夢を見ては、あの頃のことを思い出す。



好きだったのに、報われない。



今、もう八雲くんとは付き合いたいとは思わないけど。



付き合っている間が幸せだった。



あの時間は、もう戻らないんだよね…。








「ふあぁ…目覚め、悪~」



幸せな夢なはずなのに、報われない思いを思い出して不愉快になる。



もう、こんな夢見たくないのに。



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