運命の恋、なんて。
家に着くと、ヤスくんが車から降りてきて助手席のドアを開けてくれた。



「わー、こんなことするんだ?」



「今日だけな?」



降りるときに、手を持ってくれる。



ドキッ。



「次、いつ会う?俺は明日も空いてるけど」



ええっ、連続!?



けど、あたしもまた会いたいって思ってる。



「明日…いいよ」



「やった。また、迎えに来るな」



「うん」



見つめ合って、視線を離さない。



「ヤスくん…どうしたの?」



「友達からって言ったけど、やっぱ彼氏になれない?俺、胡桃ちゃんと付き合いたい」



ドキドキしてきた。



ちゃんと、言ってくれるのが…嬉しいよね。



今日結構いい感じだったし、流れで付き合い始めるのかもって思ってたから。



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