運命の恋、なんて。
結局、ヘアメイクさんにもう一度口紅を塗りなおしてもらった。



申し訳ないなと思う横で、ヤスくんは相変わらずのデレっぷり。



本当に、大丈夫!?



最高のパートナーだとは思うけど、もう少ししっかりして欲しいところもあったり、なかったり。











チャペルでの儀式を終え、長い階段をおりながら、その端に立つ友達からのフラワーシャワーを受ける。



友達の結婚式でも何度かあったけど、自分がされる方だとこんなに嬉しいものなんだね。



笑顔の友達に囲まれてする、幸せなウェディング。



あたし…結婚して、本当によかった。



来てくれた人向けに簡単な軽食を用意していたから、ガーデンテラスにみんなが集まる。



あたしたちも少しだけ顔を出すことに。



「胡桃~!おめでとうっ。あたしは嬉しい!!ヤスくん、絶対、胡桃を幸せにしてよ」



ノンちゃんがヤスくんの肩を揺さぶる。



もう2児の母で、これから教えてもらうこともたくさんあるはず。



ノンちゃんには、学生のときから頼りっぱなしだね。



大人になった今でも、その関係はずっと変わらない。



今日、子供たちはおばあちゃんに預けて来たんだって。



久々に独身気分~なんて言って、羽を伸ばしている。



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