運命の恋、なんて。
にっ…逃げたい。



ヤスくん、助けて!



目で探すけど、またどこかのグループに連れて行かれて喋っているみたいだ。



え~、どうしたらいいの?



いきなり立ち去ったら、未練があると思われるよね。



それだけは、絶対に嫌。



ここは、難なく笑顔でやり過ごすのが正解…。



「元気だよ…」



けど、会話が続かない。



「そか…今、幸せ?」



結婚式って、幸せの絶頂期だよね。



それを今、あたしに確認すると。



「うん…すっごく幸せ。ヤスくんは、あたしを大切にしてくれるから」




「そうか…なんか、ドラマみたいだよな」



ドラマ?



ヤスくんとあたしの出会いがってこと?



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